※今回は、相続で不動産を取得された方（個人様）向けの記事となります。
ご実家の売却や活用でお悩みの方に、ぜひご参考いただければ幸いです。

「親が住んでいた家を相続したけれど、遠方に住んでるのでどうすればいいか分からない」
「空き家になった実家が売れるのか不安…」

そんなご相談を日々多くいただきます。

今回のテーマは、「相続不動産は本当に売れるのか？」という問いについて。
地方で再販事業を行っている私たちの視点から、売れた実例・再販の可否を分けるポイントをご紹介します。

■ 放置された空き家でも、売れるケースは多い

• 10年以上空き家だったけれど、「立地が良い」「広い敷地」「周辺が田園風景でスッキリしている」などの理由で購入者が見つかった例
• 内部の動産が多かったが、「解体更地渡し」に切り替えて販売がスムーズに進んだ例

など、「放置空き家＝売れない」ではないことを多く経験してきました。
特に、地元で暮らしたい方・実家の近くで住み替えを検討されている方には、需要が一定数あります。

■ 解体前提で再販ルートを設計する

建物の状態が著しく悪い、あるいは間取りが現代の生活スタイルに合っていない場合は、
「解体して土地として再販する」という判断も重要です。

リフォーム前提で買主を探すのか、それとも更地で土地活用ニーズに応えるのか。
この判断だけで、物件の出口は大きく変わります。

この判断は、その地域の不動産需要に精通した不動産業者でないと判断が難しいです。

■ 地域性と再販成功のキーポイント

再販の可否を分けるのは、「地方だから売れない」ではなく、
「どのような地域か」「誰にニーズがあるか」を見極めること。

• 旧集落内で、前面道路が狭く再建築に制約がある物件


• 最寄り駅から遠く、生活利便性に乏しいエリア

こうした物件は確かに売りにくい面もあります。
ですが、私たちの経験では、『そこに根付いて暮らしている方が確実にいる』こともまた事実です。

■ 相続物件の活用に悩む方へ

「この家、売れるかどうか分からないから放置している」
そんな相続不動産こそ、“選択肢を知る”ことから始めるべきです。

✔ 解体して土地・分譲地として再販
✔ リフォームして住宅として再生
✔ 空き家控除を活用した売却計画　など

私たちはこれまでに多数の相続物件を取り扱ってきました。
地方でも、物件の“出口設計”次第で活路は必ずあります。



このような情報が、相続不動産を所有されている方、今後相続が発生する方、
また再販事業に取り組む不動産業者の皆さまのヒントになれば幸いです。